ジャーナルJOURNAL
コンクリート試験
苦楽園の家Ⅱはコンクリート打設は完了し,小屋組もほぼ出来上がった状態.
そのコンクリートって,大丈夫なのと思われているところがあるかもしません.
基本的にはセメントと粗骨材(砂利)と細骨材(砂)と水を混ぜ合わせて化学反応で固まることを利用しています.
その際に,どんな強さのコンクリートを現場に打設するかは,まず配合報告書というものをコンクリートプラントに作成してもらいます.
で,構造設計で決めた基準を満たしているかをチェックしていきます.
強さ,水の量,水とセメントの比率などなど,すべてチェックしていきます.
コンクリートを打つ時期によっても予定通り強度が出にくいことや,施工誤差というものがあるので,そのあたりで安全を見たりもしているんです.
書面でちゃんと条件を満たしていることができてはじめて,コンクリートを打設することができます.
打設の当日には,配合計画の通り運ばれてきたコンクリートを現場で,上の写真のような試験をしていきます.
右からスランプ(コンクリートの流動性),塩分量(海砂の塩分が残っていないか),温度,空気量です.当日,材料を混ぜてからでしか確認できないものをここでチェックします.
それぞれ基準の範囲内に収まっているかをチェックしてからの打設になります.
そして,左に円柱上の入れ物にコンクリートが入れてあるものが供試体といって,後日ちゃんとコンクリートの強度が出ているか確認するためのテストをするためのものです.その結果はまた後日に.
こんな風に,計算されたものをきちんと実施できているか,ちゃんと確認しながら,RCの建物は造られていきます.
工務店さんの施工に対してきちんと,図面の通りできているかチェックするのも現場の監理者である私たちの大事な仕事なのです.
SIMPLEXでは今日も現場できちんと図面通りできているチェックをしています!