ジャーナルJOURNAL

三連休

この三連休は徳島でイベントに参加してきました.

来場された方に自分たちの作品の説明や設計事務所との家づくりがどんなものか説明して,一緒に家づくりができるように進めて行くというもの.

いつも気になるのは,多くの方が設計事務所というのは敷居が高くて,言うことを聞いてくれないし,頼むと建物が高いものになるし,その上高い設計料もとられるというイメージがあるようで,ハウスメーカーさんや地元の工務店さんではなかなか満足できないけれども声をかけるのはどうもと二の足を踏まれてしまうということ…

残念なことだけどそれが現実.

ここで少し誤解を解かせていただければと思います.

○敷居が高い決してそんなことはなくていつでもお声をかけてもらえるのをみんな待っています.弊社では相談は無料ですし,話をしていて相性が悪ければお断りしていただいても構いません.

○言うことを聞いてくれない確かに今でもそんな大先生がいらっしゃるのかもしれません.普通の設計事務所は,お施主さんの要望をお伺いして,要望を満たすようなプランを提案し,何度も打ち合わせをして理想のかたちに近づけていきます.ただ,プロの目から見てそこはそうしない方がよいと思うような要望には,きちんとその理由を説明をして違う方法をご提案します.つまり,言うことは聞いてから,言うべきことは言うということです.

○建物は高いものになる私たちの家づくりは0から始まるオーダーメイドになります.比較するつもりはないのですが,ハウスメーカーさんのように数種類の決まったものから選ぶのではないので,一つの家をつくるときに注文する量はある程度です.それに対して,ハウスメーカーさんなどは決まったものを大量に安く仕入れてそれを使うわけで単価的にはどうしても上がってきます.ただ,私たちには決まった仕様というものがないので,高い材料を使うところ,廉価なものを使うところをお施主さんと打ち合わせできめることができます.例えば床壁天井すべてベニヤ張りなんかもできてしまいます.そして,ピンキリの商品の情報を常に集めています.だから,お話の中でここは良いものをご提案すべきと思えばいいものをご提案して,その代わりに安くしておける部分は廉価なものを使いましょうとバランスをとっていきます.そうして,完全オーダーメイドのメリハリのあるものを設計します.それは好き放題言えば高いものになりますが,コストを調整していけばそんなことはありません.

○高い設計料もとられる設計料はただ図面を描いていただくものとは思っておりません.工務店さんに見積りを取って内容を精査します.いままで設計してきた実績や社会情勢などから見積書の単価や数量を見ていき,少しでも気になるところは工務店さんに確認をしていきます.工務店さんがよくわからないところは高めに入れておこうとされていれば,詳細を説明して,それほど金額がかからないことなども理解してもらいます.その結果を踏まえて,工務店さんの利益もきちんと出るように最終の金額を提示してもらいます.これをするだけで物件によっては数百万円コストを抑えることもできます.

さらに,工事を着工すれば現場監理をおこない,図面通り,基準通り現場が施工されているかをチェックしていきます.安全なものがお施主さんのものになるのを,お施主さんの代わりに常にプロの目でチェックをしていきます.

そこにオーダーメイドのデザインが加わっています.デザイン・コストコントロール・現場監理全てを併せて,設計料としていただいているのです.場合によってはコストの精査だけで設計料すべてがまかなえてしまうような物件もあります.

なかなか私たちの周知不足で理解いただけない部分もあります.すこしづつでもみなさんに理解いただいて,安心できる安全でよい建物を適切な金額で手に入れていただければと思います.