ジャーナルJOURNAL

箕面市役所

ある物件の事前協議に箕面市役所に行ってきました.

法制定以前の既存建物を残す計画なので民間検査機関ではなく箕面市に確認申請を出すことになるので.

既存建物への遡及義務が厳しく定められたので簡単に増築して利用することができず,耐震診断をして,耐震改修をする必要性がでてきたりします.

以前なら,触らないならそれに関しては触れず障らずのモラトリアムとして扱ってうまくストックを利用してきたのですが,今では杓子定規に現行法に対して,既存不適格なのか適法なのかそうでないのかをはっきりさせる必要があります.

公立学校の耐震化がそこまで進んでいない状況で,民間の建物となるとさらに難しいことかと.

設計者としては責任を問われるので合法的に何とかしたいのですが,コストや使い勝手からそう簡単には改修できない部分も出てくるでしょうし.

200年住宅などと謳いながら,とりあえずいままでのものはそうじゃないから全て壊して,新しく立て替えていってねという本末転倒な印象をどうしても拭えません…

と,愚痴はこの程度にして,箕面市役所から帰る途中に一つの建物を見てきました.私と同い年で,お会いしたこともある人の設計された雑誌とかによく掲載されている建物で,その外壁の仕上げの下地材と表面の仕上げが気になっていたので,現地に見に行ってきました.

以前同じ下地材を使ったのですが,鏝でフラットに押さえるのが難しく,どうしても凹凸が出てしまって困ったのですが,この物件ではそのまま仕上げ塗装をしているという情報を入手したので.

これならありと.次から使わせていただこうと思います.

写真を載せたいのですが,他の設計者さんの個人住宅なので今回は写真なしで.代わりに近所の桜並木の写真を.

R0018365

まだ,開花はしていませんが,きれいな並木が想像できます.地理に詳しい鋭い人ならあれかと気づかれるはず…