ジャーナルJOURNAL
設計と監理と子供たち
設計事務所の仕事は大きく設計と監理に分けられます.
机に向かうことが多い設計の仕事.
例えば,先日,工務店さんから甲陽園の家の概算見積りを提出していただき,お施主さんに提出させていただきました.
ただ図面を描いてこんなん出ましたけどではお仕事になりません.
見積書の内容を精査して,間違いや抜けがあると図面の通りになるように修正してもらいます.
そうやすることで,後から抜けてましたから追加になりますみたいなことをなくしていきます.
そして,西宮I邸は実施設計の大詰め.
意匠図,構造図,設備図の整合を取りながら,一つのものにまとめていきます.
なかなか大変な作業なのですが,スタッフのみんなも頑張ってくれています.
これが設計の醍醐味なんですけどね.
監理の仕事は現場にいって施工状況を確認したり,現場監督さんと現場で打合せしたりと,外での作業がほとんどです.
美賀多台の家は外部足場の解体が始まりました.
解体する前にはちゃんと施工できているか足場をぐるぐるとまわって確認していきます.
自分で言うのもなんですが,なかなかいい感じの外壁になっています.
というのも施工する前には職人さんに現物を塗ってもらい,ここはこの感じで,とか,ここはこのように納まるようにしようとかを綿密に調整しています.
こんな感じで.
職人さんもプロ,できるかできないかのせめぎ合い.
これが監理の醍醐味です.
そして,高槻の家は地鎮祭に出席してきました.
いつも記録写真を撮るのですが,到着早々工務店さんとの調整がはじまり,予定時刻の15分前に式が始まり,終わった後もお施主さん,現場監督さんと話をしている間に,着々とテントも解体されて,盛り砂が残るだけ.
特殊な敷地条件なので,調整することが多いので仕方ないのですけど.
そして,最後に私たちの大事な仕事の一つ.
後進の育成.
今日はそれも,小学生に建築の仕事の疑似体験をしてもらいました.
箱を使って自分たちがどんなふうに建物,まち,都市のスケールと向き合っていくかを楽しんでもらえたかと思います.
こんな感じで,みんな自分の思いと人の思いを調整していきます.
最後には
一クラスでこんなまちができあがりました.
くわしくはJIA兵庫地域会のwebから.
私たちもよい刺激をもらえますし,これで少しでも建築家の卵が増えてくれるといいのですが.
微力ですが,私たちSIMPLEXはよりよい住まいを創造し,社会にも貢献できるよう努めてまいります.