線路沿いに建ちながら静かに暮らせる、大きな吹抜が家族をつなぐRC造の家
線路沿いの住宅街に建つ外断熱RC造住宅です。
鉄筋コンクリート造の特性をいかした2階部分の大きな跳ね出しの下に2台の駐車スペースをとった一戸建て住宅となっています。
線路沿いで電車の音に配慮するために、RCの重たい壁の遮音性を生かして、道路をはさんで線路に接する北面には開口部を設けず、屋上や中庭から光と風をとりいれるようにしています。
開口部位置は検討され、周辺環境を気にせず終日カーテンを締めることなく過ごすことができます。
そして、どの部屋もLDKと上部吹抜を介してつながるようにレイアウトされており、プライバシーを確保しながらも家族の存在が感じられるに計画されています。
水回り以外の床全面に敷きつめられたウィルトンカーペットは場所を選ばず座って寝転ぶことができ、階段の高低差とあわせて床面の多様な使われ方をつくりだしています。
内覧希望の方はメールフォームよりお申し込みください。
You Tubeで動画を公開しています!
- 所在地
- 兵庫県神戸市
- 敷地面積
- 約40坪
- 延床面積
- 約40坪
- 間取り
- 3LDK+スタディコーナー+書斎+吹抜
- 構造・規模
- 外断熱RC造地上2階建て+塔屋
- 用途
- 一戸建ての住宅
- 設計
- シンプレックス一級建築士事務所
- 施工
- 西友建設株式会社
- 竣工
- 2021年4月
- 写真撮影
- 平 桂弥
線路に面する道路側のファサードには窓を設けず、大きく跳ね出した2階部分のボリュームが目立つシンプルな外観としながら電車の音への配慮もしています。
天井の低い玄関に入って、メインの空間の扉を開けると光のあたるRC杉板型枠打ち放しの壁面がみえてきます。
2層吹き抜けているメイン空間の壁面はRC杉板型枠打ち放しとなっており、2階のスタディコーナーから光が差し込みます。
そして、床全体がカーペットが敷き込まれていて、どこにでも座ることができます。
玄関側を見返すと、玄関上部の2階中庭の緑が光に照らされていて、そこからの光がカーペットを巻いたキャンチレバー階段の影を作ります。
2階の個室はメインの空間の吹き抜けに面しており、室にいても家族の雰囲気が感じ取れる空間となっています。
2階のスタディコーナーは南面の開口部から直射日光が1階に光を落とす中継地点となっていて、北側のハイサイドライトは換気をしながら穏やかな光をスタディコーナーに落とします。
トップライトからの光が浴室とガラスで仕切られた洗面室を明るく照らします。
2階の個室をつなぐ中庭はメインの空間にも面していて、それぞれの部屋から違った緑の姿を見ることができるようになっています。
浴室にはトップライトから太陽光が差し込み、窓がなくても明るい空間となっています。
寝室には杉板型枠打ち放しの壁がリビングからつながってきて、ハイサイドライトからの光が天井を照らし落ち着いた空間となっています。