家事をしながらも,家族の様子がわかる
多層スキップフロアのRC造+木造の家
急峻な山の斜面にクサビ(Wedge)を突き刺すように建てられた住宅。
岩盤でできた斜面地に駐車スペース3台分を確保したうえで、眺望のよい住むことが楽しい住宅を求められました。
岩盤を削る部分を少なくするために接地面をできるだけ減らし、建物をキャンチレバーで跳ねだし、この住宅の名前の由来にもなっているクサビ形にすることで、土工事の費用をできるだけ抑えています。
内部はスキップフロアとなっていて、LDKと子供室は一体的な空間として使えるようになっていて、いつでも家族の雰囲気を感じられる空間となっています。
開口部も光を取り入れる窓、眺望が得られる窓、風が通り抜けるための窓と各所でサイズや向きが調整しています。
子供室には上り棒やハシゴがかけられていて、高低差を楽しむことができる家になっています。
- 所在地
- 兵庫県西宮市
- 敷地面積
- 約65坪
- 延床面積
- 約50坪
- 間取り
- 3LDK+和室+書斎
- 構造・規模
- 地階RC造+地上2階木造
- 用途
- 一戸建ての住宅
- 設計
- シンプレックス一級建築士事務所
- 施工
- 株式会社山本工務店
- 竣工
- 2015年8月
- 写真撮影
- 平 桂弥
3台の駐車スペースを擁壁により確保して、その奥にRC造の地階+木造スキップフロアの住宅としています。
地階の玄関は倉庫件ギャラリーのような空間となっていて、なるべくコストを抑えながらも雰囲気のある空間となるようにしています。
半地下の玄関部分と書斎空間は明るい光が差し込み、リモートワークも可能な空間となっています。
階段をあがるとダイニングとキッチンの空間となっていて、風通しの良い空間となっています。
ダイニングから半層上がったリビングには大きな開口部からの光が差し込み、中庭に面した窓からは落ち着いた光が差し込みます。
半層あがったリビングからは街が見渡せ、更に半層あがった子供室にははしごと登り棒で行き来ができます。
リビングからはキッチン、そして子供室、主寝室の様子が感じられるような構成となっています。
デッキ越しのバルコニーには強化ガラスの手すりが設置されていて、眺望を存分にたのしむことができます。
屋上テラスからは西宮・芦屋のまちが一望できるようになっています。